1.本校の取り組み

 平成19年4月の開校以来、千葉市青葉看護専門学校学則28条の規定に基づき自己評価委員会を設置し、校長を委員長とし教職員の中から校長が指名する委員により取り組みを進めています。評価内容は、学校経営、教育課程・教育活動、入学・卒業対策、学生生活への支援、管理運営・財政、施設整備、教職員の育成、広報、地域との連携等、56項目について全教職員による自己点検評価を毎年実施し、集計結果を基に改善へつなげています。また、平成29年度より外部委員に参画いただき、結果の報告及び次年度の学校運営方針への反映などについて検討し、学校運営の円滑化を図るよう努めています。

2.令和6年度の学校運営評価結果

学校運営評価

評価尺度】 4:良い 3:やや良い 2:やや不十分 1:不十分



中項目 小項目 令和5年度 令和6年度




目標策定 1 学校の理念や目的が教員や学生、保護者に周知されているか。 3.5 3.4
2 学校のビジョン及びそれを実現するための中期目標と単年目標を策定しており、教職員に理解され教職員の提案を活かしているか。 3.3 3.6
3 目標(単年度)に対する評価を年度内に実施し、その結果を教職員に周知すると共に、次年度の目標につなげているか。 3.4 3.6
組織・運営体制 4 運営組織や意思決定システムは明確で効率的になっているか。 3.1 3.4
5 組織間、各部署の連携は適切に図られているか。 2.9 3.0
6 運営会議や各種委員会の決定事項は職員に周知され、議事録は適切に作成、管理されているか。 3.5 3.5
教育環境等 7 教職員の確保がされているか。 3.2 3.3
8 教員の継続教育のシステムが整備され運用されているか。 3.1 3.0
学校評価の実施 9 学校評価を組織的に実施し、評価結果を教職員に周知するとともに、改善計画を策定しているか。 3.5 3.6
10 特色ある学校づくりを進めるために、教育内容の充実に努めているなど、学校独自のカラーを出しているか。 3.1 3.4
教育内容等の公表 11 学校運営及び評価の結果を学校関係者以外に、何らかの方法で公表しているか。 3.5 3.5
会議の開催 12 運営会議が、学校運営に関する議論の場となっているか。 3.6 3.5
会議の機能 13 課程会議が、学年及び各看護学の目標達成や年間指導計画実施の場として機能しているか。 3.5 3.3









教育目標の
設定と分析
14 教育理念並びに教育目標が教職員・学生に浸透しているか。 3.3 3.3
15 教育目標に、養成する看護師が卒業時において持つべき資質を明示しているとともに、卒業時の到達状況を分析していているか 3.4 3.5
教育課程の評価 16 教育課程は、教育理念・教育目標と一貫性のある内容になっているか。 3.5 3.7
17 定期的に教育課程の評価を組織的に行い、時代の要請、変化にあったものに修正しているか。 3.4 3.5
シラバスの妥当性 18 シラバス(授業計画書)は、学生が授業内容を理解しやすく、授業内容と一致しているか。 3.4 3.3
授業担当者の妥当性 19 授業の一貫性を確保するため、1科目の担当者数を最小限にするととともに、担当者間の連携が取れているか。 3.2 3.2
時間割の妥当性 20 効果的な授業運営を図るため、適切に時間割を調整しているか。 2.2 2.7
指導方法・内容の妥当性 21 授業内容や指導方法が学生レベルにあうよう工夫・改善しているか。 2.9 2.9
未履修科目への対応 22 未履修科目の原因分析を教員側と学生側とで実施し、対応策を講じているか。 3.1 3.1
修了認定の
公平性・妥当性
23 学生に修了認定のための評価基準と方法を公開しており、かつ、評価が公平性・妥当性が保たれているか。 3.2 3.5
実習環境・指導
体制の妥当性
24 実習目標に沿った病棟の選択及び学習環境・指導体制が整っているか。 3.2 3.3
実習における
倫理的配慮
25 実習における患者への倫理的配慮に関するガイドラインを作成し、患者等の同意を得た上で、実施しているか。 3.6 3.7
インシデントの
把握・分析・改善策
26 実習において、学生が関係したインシデント等を把握・分析しているとともに、改善策を講じているか。 3.2 3.1
実習指導の役割
分担と協働
27 実習指導者と教員の役割を明確にしているとともに、実習指導者と教員の協働体制を整えているか。 3.4 3.5
学生による授業評価 28 学生による授業評価を実施し、授業の改善に努めているか。 3.3 3.1
学生指導上の人権の配慮 29 学生指導において、学生に対して人権の配慮がなされているか。 3.5 3.3












学生確保 30 より多くの応募者を確保することに努めているか。 3.7 3.8
中途退学者の防止 31 中途退学者を少なくする工夫・努力をしているか。 3.3 3.3
国家試験対策 32 国家試験対策に個々の学生にあった指導・援助を実施いているか。 3.4 3.5
千葉市内の
就職率向上
33 卒業生の千葉市内就職率を高めるよう努めているか。 3.6 3.5








心身の健康管理 34 学生の心身面での健康管理体制が整っているか。 3.5 3.4
学習支援体制 35 学習継続・学習困難の支援体制ができているか。 3.1 3.5
進学相談 36 学生生活、進学、就職に関して学生の相談に十分に応じているか。 3.6 3.7
卒業生相談 37 卒業生に対する相談に対応するとともに、自己研鑽に対する支援をしているか。 3.5 3.5
卒業生の
就職先評価
38 前年度の卒業生の就職先での評価を把握し問題点を明確にしているとともに、その改善策を講じているか。 3.0 3.2
自主活動等の支援 39 学生のクラブ活動やボランティア活動等の自主活動を支援しているか。 3.1 2.9







適正な予算執行・事業の進行管理 40 予算計画、年間事業計画を策定し、適正な予算執行・進行管理を行っているか。 3.5 3.5
個人情報保護 41 学生、非常勤講師や教職員の個人情報保護について考慮しているか。 3.3 3.3
危機管理体制 42 災害など非常時の危機管理体制が整っているか。 3.6 3.8
学生意見の反映 43 学校運営などに学生の意見が反映されているか。 3.0 3.3




校舎の構造 44 校舎は耐震性に優れ、バリアフリーなどに配慮された構造になっているか。 3.7 3.7
施設・設備・
教材の妥当性
45 教育目標達成に必要な施設・設備及び新しい教材が整っており、活用されているか。 3.5 3.6
厚生設備の整備 46 学生のために、休息、親睦及び交流等を行うためのスペースが設けられているか。 3.2 3.2
47 保健室は適切に整備されているか。 3.6 3.6






職場内研修 48 学校の抱えている課題を踏まえた職場内研修を行っているか。 3.3 3.3
研修等の成果の共有 49 研修や出張で学会等に参加した成果を他の教職員に還元する仕組みがあるか。 3.7 3.6
臨床研修 50 教員が計画的に臨床研修に参加しているか。 3.0 3.0
研究活動 51 教員が研究活動の必要性を感じ、研究活動を計画、実施しようとしているか。 2.3 2.5
授業研究 52 教員同士の授業への意見交換・参加、講評でき機会があるか。 2.6 3.0


ホームページ・学校案内 53 オープンキャンパス・学校説明会で学校の魅力や特色を伝えられているか。 3.7 3.7
54 学校案内やホームページに学校の魅力やカラーが表現出来ているか。 3.5 3.6







施設開放 55 地域社会への貢献の一環として、学校設備を地元に開放しているか。 2.8 2.8
授業研究 56 地域との協力関係が確立しているか。 2.6 2.8

3.令和6年度全体のまとめ

Ⅰ学校経営について 【3.4】(3.3)
学校の重点目標は年度ごとに策定し、評価から次年度に繫いでいる。本校の使命・役割を日々の教育実践において意識できる機会を増やしていき、学生には一層強固につなげていく必要があった。
各会議・各係の決定事項や情報の伝達には時間差が生じることもあった。書記録の整理は期日より遅れる場合もあるが、保管は適切に行われている。
教職員は規定人数確保できているが教員間での教育力に差が出ている。教員全体の教育力向上のために教員ラダーを活用して目標設定と到達につなげていく。
研修または学会に参加できたのは8名であった。教育力向上のために継続研修が必要である。
学校自己評価は年度末に全教職員にて行い、集計した結果をホームページ上で公表している。
Ⅱ教育課程・教育活動 【3.3】(3.2)
今年度は令和4年度からの新カリキュラムの完成年度に当たり、3年間全体のカリキュラム評価を行っている。学生への調査も行い評価に加えている。教育目標とカリキュラムは整合性があると思われるが内容の精選と方法、時間割の設定にはさらなる工夫が必要である。
新カリキュラムから取り入れた電子書籍について、学生から「検索しやすい」「学生間での共有がしやすい」等の意見も多くあったが、覚える学習には紙と筆記用具を使いたいという意見が聞かれた。
今年度、未履修科目を持つ学生は7名出ている。科目毎の平均点は今までと大きな変化はないが、最高点と最低点の差が大きくなっている科目もある。
放課後に学年担当教員による学習会も計画されていたが、自己学習の進め方、臨地実習への臨み方等学生指導には学生個々の特徴を踏まえた指導が必要と考えられる。また、オフィスアワーはあまり活用されていない。効果的に活用し成果を表せるようにしたい。
卒業学年の学生の自己評価では看護の専門性を学べたことから自己の成長を実感している様子がうかがえる。
臨地実習は、ほぼ計画通りに進めることができた。臨地での実習時間が減少しているため、学内で実践の意味付けができる機会として実習時間以外でリフレクションの時間を設定した。学生の多くは対象に必要な看護を再度考えることができていた。
臨地実習におけるインシデント・アクシデント報告は25件あった。学生の実習記録や物品の忘れ物等に関するものが10件、対象とのかかわりに関するものが11件、情報管理に関するもの4件あった。インシデント発生時には必ず振り返りを行い教育の機会としている。
Ⅲ入学・卒業・国試対策 【3.5】(3.5)
令和6年度は一般入試Ⅰ期と同日に社会人入試を行い、3回の入学試験を計画通りに実施した。令和7年度入学生は80名を予定している。受験者数はやや減少してきているが、入学試験の倍率は約1.5倍~2倍程度で推移している。
令和6年度の学生の退学者は1名、休学者は全学年で3名であった。(令和7年2月現在)退学及び休学の主な理由は進路再考であった。「看護が嫌いなのではなく自分には合わない」という声が聞かれた。
国家試験対策は卒業予定の71名全員の合格を目指し、例年通り長期休暇中の補習講義や模擬試験を実施した。さらに学力に合わせた個別指導も行った。学生の学習支援は低学年から取り入れるようにした。学生の修得度には幅があり、個別指導は今後の継続していく必要がある。
就職支援に関しては入学時から市内就業に関してオリエンテーションを行い、2・3年次に進路担当教員から繰り返し説明している。今年度の千葉市内就業の内定者は就職希望者の83%となった。(千葉市病院局内定は53%)
Ⅳ学生生活への支援 【3.4】(3.3)
学生の心身の健康維持と、学習継続及び学習困難に対する支援を継続するために、引続き学年担当制とチューター制を取り入れ、きめ細かく丁寧な指導体制を整えている。
就職相談に関しては、進路担当教員と学年担当教員が協力し合って学生対応にあたり、支援を行っている。
就職支援としては、1・2年生を対象とした就職説明会(20医療機関参加)を学内で開催し、3年生には、個別の小論文対策・模擬面接指導を行った。  
卒業生に対しては、卒業後も図書室の利用を許可しており、自己研鑽に励める環境を提供している。
令和5年度卒業生を対象としたホームカミングデーを6月に開催し、56名が参加した。卒業生の動向把握や卒業後の交流促進を図ることができた。
学費支援については、国や県の奨学金制度等を有効に活用し、幅広く多くの学生への支援を行った。
「高等教育の修学支援新制度」の支援を受けた学生は、合計14名で、その内、学費が全額免除となる学生は4名であった。
「千葉県保健師等修学資金貸付制度」については全学生の約6割である144名が活用している。
就労経験者を対象とした「専門実践教育訓練給付制度」は、社会人枠入試の導入の影響もあり17名の学生が活用しており、昨年度比1.5倍となっている。
Ⅴ管理運営・財政 【3.5】(3.4)
歳入については、千葉市からの運営補助金収入は計画通り、また学生納付金収入は、ほぼ資金計画どおり確保できている。
歳出については、事業計画を基盤に実際の状況を踏まえながら適正に執行しており、健全な収支バランスが保たれている。
個人情報の取り扱いについては、学校広報に使用する写真等について、全学生から画像使用承諾書を得るなど、個人情報保護に努めている。
危機管理体制については、非常時に備え、経年劣化した非常照明・誘導灯の交換を千葉市へ依頼している。 また、災害だけではなく防犯面の対策も講じ、予期せぬ事態に備え、迅速かつ効果的に対応するための計画と準備を進めていく。
学校運営に関しては、年に1回、学生自治会との話し合いの場を設け、学生からも多くの意見を聞き、可能な限り対応している。
Ⅵ施設設備 【3.5】(3.5)
開校後18年を経過する中、経年劣化に伴う修繕必要箇所が確認されており、千葉市と調整を図りながら計画的に実施している。(修繕実施済箇所:空調システム(GHP)、今後の修繕予定箇所:非常照明修繕)
看護教材については、実践さながらの臨床体験ができる教材として、成人看護学では生体シミュレータ(SCENARIOシナリオ)を、母子看護学では周産期全身シミュレータ(konohaこのは)を導入した。また不具合のある教材については、早急な修繕対応や修繕不可能な場合は賃貸借対応をして学習の質を維持し、効果的な看護実践能力を養えるよう努めている。今年度は最新の呼吸音聴診シミュレータ(ラングⅡ)を導入し、来年度はバイタルサインベビーⅡの導入に向けて準備を進めている。                                            
飲食物を提供する厚生設備を増やしてほしいとの提案が挙がっている。これについては、職員・学生の需要を踏まえ、必要があれば検討していく。
Ⅶ教職員の育成 【3.1】(3.0)
令和6年度の学内内研修会は2件、学習会を1回実施した。第1回目は外部講師を招いて「暮らしの変化に伴い創出される文化」というテーマで講義を受け学生にもつなぐことができている。ほぼ全員の教員が参加できている。ほか2回の機会にはお互いの日々の教育実践に関する意見交換を行っている。即行できる内容であったと思われる。また、希望者のみの参加の学習会を3回/年実施した。この学習会は一部の参加者に留まっている。参加者からの効果が広まっていくことを期待している。
希望する学会や研修会への参加は8件であったが、千葉県看護学校協議会主催の学校間ピュアレビューや日本看護学校協議会の中堅看護教員研修で他校への見学の機会も活用し交流することができた。参加できた研修は学内で共有できているが、学会参加の増加を目指していく。
教員の研究活動は進んでいない。次年度こそ学内での研修会や学習会から研究に進めるよう研究実施者を人選する。
Ⅷ広報 【3.7】(3.6)
あおばガイダンス(学校説明会)を6月に1回(昨年2回)、オープンキャンパスを8月に2回(昨年2回)開催した。昨年度より回数を減らしての開催であったが、昨年比95.7%の合わせて484人の集客があった。特にオープンキャ ンパスでは、看護演習体験及び在校生との座談会が非常に好評であった。3月には、来年度受験対象者に向けたキャンパスツアーを企画している。
高等学校の進路ガイダンスに積極的に参加し、26校訪問した。
ホームページ掲載の内容や写真の更新を行い、常に新しい情報の発信に努めた。 4月1日から1月31日までのホームページへのアクセス数は34,658回(昨年比96.7%)であったが、1回の訪問で見られていたコンテンツ数は、昨年度比142.3%、また1回の訪問で滞在していた時間については昨年度比102.4%と上昇していた。掲載内容の充実ぶりや訪問者達の関心度の高さが伺える結果となった。
進学サイト(リクルートスタディサプリ進路)を有効活用し、イベント申込み・学校パンフレット請求を効率的に行った。アクセス数は4月1日から1月31日までで31,937回(昨年比115%)であった。サイト内で学生生活の様子をショートムービーで紹介する「OCストーリーズ」のコーナーが好評で、累計閲覧数は昨年比125%の6,073回であった。
学校パンフレットの請求数は1月31日までで、昨年比107%の3,170部となり、当初の作成部数を超えたため、不足分については増刷をして対応にあたった。
Ⅸ地域との連携 【2.8】(2.7)
学校祭を10月4日(土)に開催し、地域住民との交流を図ることができた。
アリーナについては千葉市立青葉病院の職員に対し、グラウンドについては千葉市立青葉病院児童精神科のレクリエーション会場として開放した。
社会貢献として献血活動を行った。
千葉市いきいきプラザにおける健康フェスティバルにボランティアとして学生が参加し、血圧測定等を行い、地域住民との交流を図った。
千葉市立海浜病院における地震多数傷病者発生災害訓練に模擬患者役として37名の学生が参加した。
千葉県を放送対象地域としているラジオ局BAYFM78より、校長及び4名の学生が、看護師を志す人に焦点をあてた取材を受け、放送された。

4.自己評価に対する外部委員の意見・質問

外部委員 学 校
Ⅰ 学校経営について
意見・質問なし  
Ⅱ 教育課程・教育活動
【長谷川委員】
・インシデントが25件で増加傾向にあるということだが、病院でもインシデント報告が少ない病棟や出さないことの方が心配である。学生や教員の感度が良くなったから増えているのであれば、好ましいが、うっかりしすぎであれば意味合いが違ってくる。学生のうちからヒヤッとしたら出すということが普通になれば良いと思う。

【五味委員】
・青葉看護専門学校は、リフレクションの取組みが継続的かつ特徴的だと思う。
今年度のリフレクションの特徴や工夫したことを教えてほしい。

・そう考えると、その資料そのものが質的な成果としてすごく価値のあることだと思う。私も個人的には社会調査に非常に関心があるので、ぜひ継続していただきたいと思う。

【菅原校長】
・インシデントに関しては、件数が増えていることが単に悪いとは思っていない。学習教育の機会と捉えているので、学生が起こしてしまったインシデントに関しては、教員も一緒に振り返りのレポートを書いている。それを学内で必ず共有しているため、臨床側に提出するまで時間が掛かってしまう場合もあるが、教育の材料という認識を持っている。

【菅原校長】
・学生自身が行うリフレクションというところでは、患者との関わりの場面をプロセスレコードで再構成して、そこから患者さんの特徴をもう一度考えて実践の意味を見出している。
・他の実践の方法があるのではないかというところまで考えるのは、2年生の後半から始まる領域別実習で少し始めた。
・今年はその学生が3年生になったので、全8クール分を毎回実習が終わるごとに、2日に分けて半日、半日で行っている。
・変化というか違いが出たところは、以前はリフレクションを指導する教員は4、 5人であったが、今年度は全教員とした。
・そうすると、今度は教員の方の指導力というのも問われることになり、学生のどういう実践のところに刺激を入れていくと、より一層深められるかという確認が必要になり、そのための学習会を2回ほど行ったところである。
学生たちは回を重ねるごとに実践から学ぶということはかなり深まったと思う。

Ⅲ 入学・卒業・国試対策
【日暮委員】
・退学、休学の主な理由に「看護が嫌いなのではなく、自分には合わない」という声があったようであるが、自分には合わないというのは、何を指してるのか知りたい。

・看護師を目指して卒業したものの、コロナ禍で入職するとそこで初めて現実を知り、離職するというケースがあった。看護師としてスタートを切ってしまってからの離職よりもその手前で自分の進路が見極められるというのは残念であるが、その学生の人生においては良いことなのではないか。

【菅原校長】
・学生が具体的に話した言葉は、「看護の勉強が嫌ではない。ただ、他の学生や先生、指導者の様には自分はなれない。自分のやりたいことは飲食業です。」ということであった。
Ⅳ 学生生活への支援
【松川委員】
・配慮が必要な学生への導き方、支援方法、工夫されていることを教えてもらいたい。

【串間委員】
・オフィスアワーがなかなか活用ができていないという話があったが、私自身が学生だったころを思い返してみると、オフィスアワーに先生がいるフロアに行って、質問するのはなかなかハードルが高かったことを思い出した。今の学生も同じような気持ちなのかなと思う。
・反面、個別のきめ細かな指導の必要性というのは、社会人になることも踏まえて、どこまで必要かと思うが、オフィスアワーが難しいということであれば、教員から近づかなければいけないとも思う。
どこまで関わるのかは、少しバランスの問題もあるのではないかと感じた。

【村岡副校長】
・1学年80名いるので、学生には多様性がある。
・これまでは、学年担当2名の教員を配置していたが、今年度は5~6名配置し、一人の教員が13名程度の学生を見ている。
・春の面接で学習状況、生活状況、困っていることなど、その学生の特徴を教員同士で共有している。
・年度末に向けて、成績低迷者への学習支援に重きを置いて支援している。
・生活が整っていないために学習意欲が低下している学生もいるため、教員はきめ細かく関わっている。
・学校生活を続けることで精神が病んでしまうようなことは避けなければいけないので、メンタルの状況も見ながらフォローしている。
・昔のように何が何でもついてきなさいという感じでは学生が悲鳴を上げてしまうので、学生に合わせて時間をかけた方が良いという学生もいる。

【菅原校長】
・個別指導を充実するためにチューター制度を取り入れた。できるだけ学生が何か聴きたい、訴えたいということに対し、迷ってしまうってことがないように取り入れている。
・チューター制度は教員の方では大分自覚をしている感じではある。ただ、それでも実習指導に出てると学内に戻ってこないため、学生たちは相談のタイミングを逃すことはあるかもしれない。
・承認欲求がかなり強い学生もいれば、親御さんへの説明を同時に必要な状況もあるため、親御さんに来校していただく機会が圧倒的に増えた。

【菅原校長】
・相談に行きたいが、先生のいる時が分からないという意見が学生からあった。
・教員は実習指導に行くため、毎日学校に居るわけではないため、教員の居る日を学生へ示している。
・学生から相談に来るというのは、確かにハードルが高いのだと感じている。
・そのため、放課後学習会で学生に声を掛けて教員の方から出向くということも同時進行している。
・教員が学校に居ることを学生に示すことは今後も継続して行こうと考えている
・中身の使い方は教員個々で検討してもらおうと思っている。
・さらに経験の浅い教員とベテラン教員ではどうしても差が出てしまうので、教育担当として相談を受けるベテラン教員を決めている。

【村岡副校長】
・学生がオフィスアワーの時間に関係なく相談に来ている状況もあり、教員の過重な負担になっている部分もある。

Ⅴ 管理運営・財政
意見・質問なし  
Ⅵ 施設設備
意見・質問なし  
Ⅶ 教員の育成
【長谷川委員】
・研究に関しては、病院の場合は看護部で順番が決まっていて当番なのでやらなければいけないところがあった。学校でも年間計画で必ず教育関連の学会に参加するというような取り決めがあってもよいのではないか。
・千葉県看護協会に千葉県看護研究会の実践報告もあるので、是非聞きに来てほしい。

【串間委員】
・先生方は、現場で臨床経験を積まれて、こちらにいらっしゃると思うが、これまでの経験で教育力に差が出ているところもあるかもしれない。また、患者さんに看護を提供することと学生に看護教育を提供するというのは、全く業種が違うことぐらいのことだと思う。
・転換だと思うので自己学習を、特に若手の先生についてはラダーを使用して、学会や研修会への参加をもう少し促すことで、質の高い教育につなげていただきたい。

【菅原校長】
・来年度は強く促したいと考えている。実習リフレクションの辺りで、よい材料がある。まずは考察があまりできなくても現状報告という形でまとめていければと考えている。
Ⅷ 広報
意見・質問なし  
Ⅸ 地域との連携
【長谷川委員】
・いろいろな条件・制約の状況を踏まえて、頑張っているように受け止められる。
 

令和6年度授業評価に対する外部委員の意見・質問

外部委員 学 校
【松川委員】
・基礎看護学実習Ⅱにおいて「この実習を通して看護に対する関心が増した」が昨年度3.73から今年度3.93ポイントと上がっている。
何か特別な取組をされたのか。
【菅原校長】
・教員が学生の考え方を支持しながら学生が自ら考えられるように工夫している。学生の主体的に学習するための支援は課題のひとつとして捉えている。
・それに伴い、自分が実習に対し興味が湧いた、これからも実習を頑張りたいという反応につながっていると考えられる。
・臨地実習に意欲的に取り組めるように実習施設と協力しながら継続していきたい。
【長谷川委員】
・講義のアンケートは全ての講義に対して行っているのか。
【菅原校長】
・ほぼ全てである。ひとりの講師が7コマ以上担当する場合は、学生にアンケートの依頼をしている。
・アンケートの方法は、講義がGoogleフォームで実習は質問紙としている。
・Googleフォームは1年生の最初の2,3科目は返ってくるが、2年生になるとほぼ返ってこない。
・「楽しかった」と良い反応はよく返ってくるが、何か思うところに関しては言わない方がいいのかもと思っているかもしれない。
・実習に関して反応が返ってくるということは、学生の興味が高い講義を行えば講義のアンケートも返ってくるはずである。
・講義に関して学生の印象に残るような工夫を今後もしていかなければいけない。
・学生の正直な反応は少しずつでも逃さないようにしなければならない。
【五味委員】
・訪問看護ステーションの実習の整備は、大変だと思う。いわゆる施設実習からだんだん地域移行して地域包括のような話になってくる中で先生側もいろいろ苦労があり、学生にとっても新しいこととなる。今までと違うことが色々あったと思うが、現状はどんな感じになっているか。

・フレッシュなうちにいろいろな経験をするというのはすごく良い仕組みになる。

【菅原校長】
・訪問看護ステーションの学生の受入れは1施設2人程度であり、今年度は20施設程度の施設にお願いしている。
・当初、訪問看護ステーションからは1年生の実習をお願いするとかなり驚かれた。
・カリキュラムの意図、1年生での実習目的などを伝えながら受け入れていただき、学びの報告なども見ていただくことで、だいぶご理解が得られてきた。
・教員側の方も最初はかなり戸惑いがあったところであるが、2回目、3回目と進むにつれ、統一された依頼方法のレベルになってきたので、今後も継続していきたい。

【村岡副校長】
・20施設ぐらいの訪問看護ステーションがあるので、施設間格差みたいなのが生じると、学生にとっては不利益となってしまうため、ズーム会議で複数の施設に同じ内容のことを伝える、実践のところで何か困ったことがあれば、学内で共有するということを行っている。
・1年生でフィールドに出るので学生はすごく新鮮な気持ちでいろいろなことを学び取ってくる。
・その後の施設での実習では退院調整等、昔に比べると繋がりやすくなったのがよくわかる。

【菅原校長】
・学生の成果としては、以前は多職種連携というのが本当に学びとして低かったが、今はすごく伸びている感覚になってきている。
・病院の施設を見学させていただいて、地域を見学して、また病院の中での実践をひとつ経験するというのを1年生でやると1年生の実習の学びが深くなる。

5.自己評価委員会に関する規程

(趣旨)

第1条 この規程は、千葉市青葉看護専門学校学則第28条の規定に基づき、自己評価委員会(以下「委員会」という。)に関し必要な事項を定めるものとする。

(構成及び業務)

第2条 委員会は、校長を委員長とし、教職員の中から校長が指名する委員並びに学校外有識者の外部委員により構成する。
2 委員の任期は原則3年とする。
3 委員会は、自己評価の企画立案、分析及び進行管理並びに学校運営評価の最終評価を行う。
4 委員会は、委員長が必要と認めるときに開催する。

(自己評価の種類と定義)

第3条 自己評価は、学校運営評価及び授業評価とする。
2 学校運営評価は、教育機関としての機能を包括的に判定する評価とする。
3 授業評価は、学生による教育方法及び内容の評価並びに教員による自己の教育方法及び内容の評価とする。

(学校運営評価)

第4条 学校運営評価の評価内容は、次の各号に掲げるものとする。
 (1)学校経営
 (2)教育課程・教育活動
 (3)入学・卒業対策
 (4)学生生活への支援
 (5)管理運営・財政
 (6)施設設備
 (7)教職員の育成
 (8)広報
 (9)地域との連携
 (10)その他
2 評価の実施は、毎年度末までに行う。
3 評価は全教職員が行い、行った評価を参考にして、委員会が最終評価を行う。
4 最終評価の結果は、学校ホームページ等により公表する。

(学生による授業評価)

第5条 学生による授業評価の評価内容は、次の各号に掲げるものとする。
 (1)担当教員(非常勤講師を含む)の授業の進め方、授業内容の質等
 (2)学生自身の授業への取組姿勢
2 学生による授業評価の実施は、別に定めるところによる。
3 学生による授業評価は、授業を受けた学生が行う。

(教員による自己評価)

第6条 教員による自己評価の評価内容は、次の各号に掲げるものとする。
 (1)授業の準備及び授業の実施結果等
 (2)学生による授業評価の結果を踏まえた授業内容等の振り返り
2 教員による自己評価の実施は、別に定めるところによる。
3 教員による自己評価は、授業を行った教員が行う。

(委任)

第7条 この規程に定めるもののほか、この規程の施行に関し必要な事項は、校長が別に定める。

附 則

この規程は、平成19年4月1日から施行する。
この規程は、平成29年8月1日から施行する。

6.自己評価委員会

令和6年度千葉市青葉看護専門学校自己評価委員名簿

令和6年4月1日現在

氏 名 現 職 備 考
長谷川 美穂 公益社団法人 千葉県看護協会 常任理事  
串間 琢郎 千葉市保健福祉局医療衛生部医療政策課 課長  
日暮 奈緒美 千葉市立青葉病院 看護部長  
松川 菜穂美 千葉市立海浜病院 看護部長  
五味 靖 千葉市青葉看護専門学校 非常勤講師  
菅原 玉枝 千葉市青葉看護専門学校 校長 委員長
村岡 明美 千葉市青葉看護専門学校 副校長  
髙橋 なおみ 千葉市青葉看護専門学校 事務長  
稲葉 宏 千葉市青葉看護専門学校 事務長補佐